セスジイトトンボかな。イトトンボは似ている種類が色々あるので、ちょっと自信がない。
間違いだったら指摘多謝。
必死に茎にしがみついているようで、愛おしい。
秋とトンボというと、太宰治の小説「ア、秋」の次の文章を連想する。
本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「ア」の部の引き出しを開いて、愛、青、赤、アキ、いろいろのノオトがあって、そのうちの、あきの部のノオトを選び出し、落ちついてそのノオトを調べるのである。
トンボ。スキトオル。と書いてある。
秋になると、蜻蛉も、ひ弱く、肉体は死んで、精神だけがふらふら飛んでいる様子を指して言っている言葉らしい。蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える。